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栃木県益子町を拠点に作陶する、陶芸家・鶴野啓司さんの「灰釉茶碗」です。 幾種ものグリーンが複雑に織り混った奥行きのある器の釉調は、藁灰釉には定評のある鶴野さんならではの仕上がりです。 写真は全て太陽の自然光で撮っているのですが、場所や時間帯を変えて撮っているので見え方(写真映り)が微妙に違って見えます。そのように天気や光のあたり方で雰囲気が違って見えるところも、灰釉茶碗ならではかと思います。 胴回りは薪窯の焼成により360度景色が違っていて見どころの多い茶碗で、所々緋色に転んでいるのも窯の置き場所を狙ってこのような意匠にされているとのことでした。見込みや胴回りなど全体に斑点が見られ無地の器にアクセントとなっています。 また全体にマットで少し乳白色がかかったテクスチャーに仕上がっているのは、釉がけの最後に長石釉を施しているからだそうです。 丸みのある可愛らしいフォルムですが、コンパクトな高台が全体のイメージや形をシュッと引き締めているように思います。 2020年に、埼玉県川越の工芸ギャラリー「うつわノート」で鶴野さんの個展の際に購入。その展示のタイトルは『名もなき土』で、茶碗と壺のみ(皿や鉢や飯碗などの雑器は無し)で構成した展覧会でした。 鶴野さんは主に北関東の土を原土に近い状態で用い、土の持ち味を最大限に生かした作品は薪窯で焼成しています。黒釉はじめ、粉引、藁灰釉、長石釉、焼き締め、南蛮などなど、手捻りで成形したかのような鶴野さんならではのロクロが素晴らしく独自の世界観で日常の器を中心に制作。細部まで妥協のない器を手がけられています。 新品未使用の自宅保管品で、大きさは径13cm×高さ(深さ)7cm。 元よりヒビや欠けなどはありませんが、矢野さんの器ならではの味わいがありますのでそのへんご理解いただけますようお願い申し上げます。 小嶋亜創 森岡成好 村田森 西川聡 三苫修
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写真は全て太陽の自然光で撮っているのですが、場所や時間帯を変えて撮っているので見え方(写真映り)が微妙に違って見えます。そのように天気や光のあたり方で雰囲気が違って見えるところも、灰釉茶碗ならではかと思います。
胴回りは薪窯の焼成により360度景色が違っていて見どころの多い茶碗で、所々緋色に転んでいるのも窯の置き場所を狙ってこのような意匠にされているとのことでした。見込みや胴回りなど全体に斑点が見られ無地の器にアクセントとなっています。
また全体にマットで少し乳白色がかかったテクスチャーに仕上がっているのは、釉がけの最後に長石釉を施しているからだそうです。
丸みのある可愛らしいフォルムですが、コンパクトな高台が全体のイメージや形をシュッと引き締めているように思います。
2020年に、埼玉県川越の工芸ギャラリー「うつわノート」で鶴野さんの個展の際に購入。その展示のタイトルは『名もなき土』で、茶碗と壺のみ(皿や鉢や飯碗などの雑器は無し)で構成した展覧会でした。
鶴野さんは主に北関東の土を原土に近い状態で用い、土の持ち味を最大限に生かした作品は薪窯で焼成しています。黒釉はじめ、粉引、藁灰釉、長石釉、焼き締め、南蛮などなど、手捻りで成形したかのような鶴野さんならではのロクロが素晴らしく独自の世界観で日常の器を中心に制作。細部まで妥協のない器を手がけられています。
新品未使用の自宅保管品で、大きさは径13cm×高さ(深さ)7cm。
元よりヒビや欠けなどはありませんが、矢野さんの器ならではの味わいがありますのでそのへんご理解いただけますようお願い申し上げます。
小嶋亜創 森岡成好 村田森 西川聡 三苫修